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熱水変質した黒雲母中の緑泥石層

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黒雲母は熱水等により緑泥石に変質する.黒雲母と緑泥石の結晶構造の違いは、黒雲母ではその層間がカリウムで占められているのに対し、緑泥石では層間が水酸化物シートになっていることである.このため黒雲母の緑泥石化は、単にこの層間のカリウムが水酸化物シートに置き換わる現象と考えるかも知れないが、そのためにはかなりの体積増加が必要であり、硬い岩石中では難しいはずである.実際に起きている黒雲母の緑泥石化は、多くの場合層間のカリウムとともにSiO4四面体シートも溶出し、そこに水酸化物シートが形成していることが明らかになっている.
(TEM: JEOL JEM-2010 UHR at 200 kV. Camera: LHESA LH72LL. Sample preparation: ion-milling. )

Kogure, T. and J. F. Banfield: “New insights into the biotite chloritization mechanism via polytype analysis”, Am. Mineral., 85 (2000) 1202-1208.

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