2026年度第二回GBSセミナー(2026/5/18@105)

日時:2026年5月18日(月) 17:30〜

講演者:砂村倫成 助教

演題:湖と河川の水圏生態系の違いを探る

要旨:陸水生態系において、水の流れや滞留時間は水圏環境を決定づける重要な因子であり、これが生物群集に与える影響の解明は重要な課題である。本発表では、東日本の40湖沼・30河川から得た約400試料を対象に、環境DNA解析から得られた多様な生物の情報を、群集の類似度や共生関係を紐解く多角的なアプローチで比較した結果を紹介する。環境DNA解析の結果、湖沼と河川では生物相が大きく異なり、湖沼や河川下流では環境要因による適応選択が、河川上流では流れによる偶発的な種の移動が群集形成を支配していることが示された。発表では、環境DNA解析を行う上での留意点(方法のメリットとデメリット、解析の工夫)も交え、流動環境の違いがもたらす生態系構築や機能への影響を考察する。