EDA新バージョン(Ver. 9.2)の変更点
2003.05.20
旧バージョン(Ver. 9.1)から新バージョン(Ver. 9.2)の変更に伴い,CBED(集束電子回折)のセンターディスクにおけるHOLZライン(deficient line以下DLと略記)を描けるようにしました。その方法を以下に説明します。
1.通常の回折パターンを出した後,右上のCBEDのところをチェックし,Calcをクリック
2.センターディスクにDLが描かれるが,このままでは(例えばFOLZが出るような表示エリアでは)センターディスクが小さすぎてほとんど真っ黒になってしまう。
3.ここでZoom upで拡大していくと,あるサイズ以上で忽然とDLが消えてしまう。これは表示エリアの外側の回折は描かないようにアルゴリズムとなっているため。
4.そこでメニューバーのothersを開いて,HKLmaxをクリックすると,HKLmax(これは表示エリアを越えたhklの増分のことで,デフォールトは3)の入力を促してくるので,ここに例えば20などの大きな数値を入れる。あまり大きな数値は計算時間を長くしてしまうので注意。
5.再びCalcをクリックすればDLが描かれるはず。
6.さきほどのメニューバーのところでHKLmaxの次にHOLZmaxという変数入力のための項目がある。このHOLZmaxは描くべきHOLZの最大を指定するもので,例えば1(1.1の方が安全かも)と入力するとFOLZ以下が描かれ,SOLZ以上は描かれない。これによりセンターディスクの図形を例えばFOLZだけで描いたりすることも可能。
以上