「最新情報」カテゴリーアーカイブ

[:ja]最新情報[:]

2018年第三回GBSセミナー(博士課程中間発表会)

日時:2018年6月25日 9:20〜15:30
場所:理学部一号館331号室

発表の予定
9:20-10:00 槇納好岐(平田研)
10:00-10:40 栗栖美菜子(高橋研)
10:40-11:20宮本千尋(高橋研)
11:20-12:00雨川翔太(狩野研)
<昼休み>
13:00-13:50菊池亮佑(小暮研)
13:50-14:40 石川彰人(遠藤研)
14:40-15:30 太田雄貴(川幡研)

2018年度 第二回GBSセミナー[5/28(月)実施]

「原生代後期における酸素増大とミトコンドリア変則遺伝暗号の進化」

地球大気中の酸素は、酸素発生型光合成の進化により、22-24億年前の大酸化イベント(GOE)で初めて大量にもたらされ、その後、「カンブリア爆発」の前(7-5.4億年前)にさらに増大し、古生代(約3億年前)に現在より高い濃度を経験した後に、現在のレベルに達したと考えられている。酸素増大は、地球史上最大の環境変動イベントであり、酸素呼吸の進化、酸素防御機構の進化、生体必須金属の環境中の濃度変化など、生命に多大な影響を及ぼした。そのような影響の一つとして、つまり酸素増大が原因となって、動物のミトコンドリアDNAにおいて普遍暗号から逸脱した変則遺伝暗号が進化した、という仮説を紹介する。動物のミトコンドリアゲノムは独自のリボソームRNA(rRNA)と転移RNA(tRNA)をコードしており、核ゲノムとは異なる翻訳システムをもつ。そこではUGAがトリプトファン(Trp)、 UAAがチロシン(Tyr)、AUAがメチオニン(Met)をコードするなど、普遍暗号とは異なる遺伝コードが用いられていることが知られ、それらは普遍暗号から逸脱する形で進化したと考えられている。従来その進化は、ミトコンドリアゲノムのGC含量の変化に呼応して、中立的に進化したと解釈されてきた(Osawa, 1995など)。一方、Granold et al. (2017)は、量子化学計算と生化学実験からTry、Tyr、Metなどのアミノ酸が他のアミノ酸に比べ酸素との反応性が高いことを示し、これらのアミノ酸の遺伝コードは、細胞内の酸素ストレスを軽減するために、他の遺伝コードよりも後に適応的に進化したと解釈した。動物ミトコンドリアゲノムの変則遺伝暗号については、まだ得られている知見が断片的である。今後、次世代シーケンサーとタンデム質量分析計を用いたトランスクリプトーム解析とプロテオーム解析により、異なる酸素ストレス下に生息する数多くの動物分類群のミトコンドリア変則遺伝暗号を比較することにより、上記の仮説を検証する必要がある。

2018年度 第一回GBSセミナー[4/23(月)実施]

講演者:鈴木 庸平 准教授 (地球惑星科学専攻)
日時:4月23日(月)17:30~
場所:理学部1号館710号室

「生命誕生の謎を始原生命体から探る」
生命の起源の研究は、化学進化、地質記録、生命情報等を編纂して仮説が
立てられているが、そもそも海で誕生したのか、陸で誕生したのか、地球外で
誕生したのか定かではない。その一方で、地球上の微生物研究の進展により、
ゲノムの普遍系統樹で共通祖先に近く始原的な特徴をもつ原核生物が、
陸上の地下、しかも火成岩体深部を楽園として生息することが明らかになった。

この発見は一体何を意味するのか?生命誕生は海ではなかったのか?等々の
疑問についてセミナーで討論したい。