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最新情報

2017年度第八回GBSセミナー(2/9[金]15:00- @336号室)

講演者:陳 剑波 先生 (Dr. Jianbo Chen) 雲南大学 (Institute of Deep Time Terrestrial Ecology, Yunnan University, Kunming, China)
場所と時間:2月9日(金)15:00~ 336号室
内容:ペルムートリアス境界での絶滅イベントおよび,2月末からの海外巡検と雲南大学の紹介も含まれています。

Title: Paleoenvironment reconstruction around P/T boundary in South China as well as brief introduction of geology in Yunnan Province

Summary
The End-Permian Mass Extinction (EPME) happened around 252 Myr ago was the severest crisis during Phanerozoic, with a loss of ~ 75-95% of species on Earth. The paleoenvironmental perturbations coincident with this mass extinction and its aftermath in Early Triassic attracted extensive attention during last decades. Many researchers brought significant accomplishments, however, there remains disagreement, such as correlations between PTB sections in terrestrial facies. Eastern Yunnan and Western Guizhou area is potentially ideal place to stratigraphic correlation and paleoenvironment research.
As the first time to visit the University of Tokyo, the main purpose that I come here is enhancing understanding and strengthening cooperation with each other. Therefore, this talk will be subdivided into four parts: 1) A brief introduction to our research group in Yunnan University. 2) Paleoenvironment reconstruction from the Latest Permian to Early Triassic based on geochemical proxies of conodont in South China; this part of work was my research background and most of them I finished as a PhD student in China University of Geosciences-Wuhan. 3) Recent investigations on filed geology, stratigraphic correlation and paleoenvironment reconstruction for several classic terrestrial PTB sections in Eastern Yunnan and Western Guizhou area. 4) Brief introduction of geology in Yunnan Province.

2017年度第七回GBSセミナー(12/25終了)

日程 : 2017年12月25日(月)
時間 : 18:00 – 19:00
会場 : 理学部1号館839号室

講演タイトル:誰も眠ってはならない ~ 微量元素分析の次にくるもの

講演:平田 岳史 教授(地殻化学実験施設)

要旨:
 私達は20年以上にわたり超微量元素分析や精密安定同位体分析を行ってきました。かつては専門的な知識や高度な分析技術をもつ者だけが入手できた化学情報が、最近の急速な分析技術の進歩により、多くの研究者が最先端化学データ(重元素安定同位体、精密年代、元素イメージング情報、等)を活用できるようになりました。こうした分析手法の開発動向は、端的に言えばデータの精密化(高精度化)や高感度化、さらには分析空間分解能の向上という、既存の技術の”延長線上”にあったと言えます。その一方で、分析要請は飛躍的に硬度化・多様化しています。将来の地球科学あるいは環境科学分野の分析要請を応えるためには、これまでの延長的研究開発は通用せず、思い切った方向転回、あるいは革新的な技術導入が必要となってきています。こうした背景を受け私達は、(1) 高速イメージング分析技術、(2) 高感度高速ナノパーティクル分析、(3) 質量分析法と分光法による複合分析法、の3課題を重点的研究開発課題にとりあげ、これから5年間で集中的に研究開発を進めようと考えています。どのような目的で、またどのような手法でこれらを実現しようとしているのかを議論させていただきたいと思います。

2017年度第六回GBSセミナー(11/27終了)

日程: 2017/11/27 Mon. 17:30-
場所: room 710@Science building #1
話題提供:佐々木 猛智 准教授(総合研究博物館)

演題
生物の多様性を解明する

要旨
多様性は生命の特徴のひとつであり、形の多様性、種の多様性、生息環境の多様性、化石記録の多様性のように様々な観点からの生物多様性の研究が行われている。現在の地球上に膨大な種数の生物が存在していること、あるいは地球史を通じて多様な生物が進化してきたことを示す直接的な証拠資料が標本であり、博物館はそのような標本を収蔵する場所として機能している。本セミナーでは、生物多様性研究の研究手法の例として、(1)生物多様性情報学、(2)形の3D化、という2つのトピックを紹介する。(1)生物多様性情報学は生物多様性研究と情報学の融合を表す概念である。近年では博物館標本のデータをデジタル化し、いつどこにどの生物が存在していたかという情報を地球規模で収集し、解析するプロジェクトが進行中である。現生種の場合はDNAバーコーディングとも連動しており、絶滅危惧種種の保全や環境影響評価に応用されている。古生物分野の例としては現在我々が構築中の「日本古生物標本横断データベース」を紹介する。(2)形の3D化:生物の形の多様性を研究する場合、従来は、薄片、組織切片、電子顕微鏡等により細部を詳細に観察する手法が用いられてきた。それらに加えて近年注目されているのが形の3D化である。博物館でもX線マイクロCTを導入し、小型標本、微小標本を精密に3D化するための研究を行っている。現在の技術の限界と有用性、今後の課題について紹介する。

2017年度第五回GBSセミナー(10/30終了)

2017年度第五回のGBSセミナーは、板井 啓明准教授による着任セミナーです。

日程: 2017/10/30 Mon. 17:30-
場所: room 710@Science building #1
話題提供:板井 啓明 准教授(理学系研究科・地球惑星科学専攻・生命圏科学大講座)
題名: ヒ素と水銀の環境地球化学
要旨:本発表では、これまで取り組んできた研究と、これからの展望について紹介したい。私は2004年から研究を始め、微量元素が関わる環境科学的な研究テーマに幅広く取り組んできたが、地球化学的な色合いの強いテーマとしては①ベンガル平野におけるヒ素汚染地下水の形成機構、②琵琶湖湖底の低酸素化にともなうマンガン・ヒ素の動態変化、③水銀安定同位体比を指標とした生物地球化学的研究、が挙げられる。このうち、それぞれ地質学・生態学との接点が強い①と③のトピックについて発表する。
 地下水ヒ素汚染は、南~東南アジアを中心に世界の各地で顕在化している問題である。多くのケースで、ヒ素は自然由来と考えられており、ヒ素が地下水に溶出しやすい地質的・地球化学的特徴の把握が求められてきた。演者はバングラデシュ中東部のSonargaon地域で地形地質踏査、地下水・堆積物採取と化学分析を実施し、とくに堆積物-水間のヒ素の分配とその支配要因について詳しく調べてきた。その内容を紹介する。
 水銀は、顕著に高い揮発性を有すことや、環境中で有機化して高い生物濃縮性を示すことから、金属でありながら生元素に近い挙動を示す。主に石炭燃焼により大気中に放出され、その大気中濃度は産業革命以前と比較すると約三倍に上昇したと推定されている。これら水銀の海洋への移行や、その後のメチル化過程を詳細に明らかにすることは、魚介を介したヒトへの移行リスクを推定する上で重要である。発表では、北西太平洋のカツオ中水銀安定同位体比に関する演者の研究を紹介するとともに、地球化学的プロキシとしての水銀安定同位体比の特性についても解説する。

2017年度第四回GBSセミナー(9/19終了)

修士課程学生中間発表会

日時:2017年9月19日(火)14時〜
場所:理学部1号館710号室

14:00 福山 鴻「高温高圧下における下部マントル主要鉱物への窒素の固溶」
14:30 三浦 輝「原発事故由来のセシウムの河川における固液分配:熱力学モデルを用いた考察と放射性微粒子による影響の定量化」
15:00 佐々木 智啓「ナミビア産Pteridinium simplexに見られる左右性」
15:30 吉澤 和子「頭骨のCTスキャンデータを中心とした魚鰭類Utatsusaurus hataiiの骨格形態の再検討」
16:00 休憩
16:15 山本 大輔「カサガイ類の貝殻に記録される年齢形質」
16:45 前田 歩「リーフに生息する大型底生有孔虫の環境指標としての潜在性」
17:15 梶田 展人「浅海堆積物を用いた長江デルタの環境変遷史復元と長江稲作文明の盛衰」

2017年度第三回GBSセミナー(6/29終了)

博士論文中間発表会
日時:2017年6月29日(木)10:00~18:00
場所:理学部1号館331号室

10:00-10:40 菊池亮佑
(小暮研D2)
微小領域分析に基づく阿武隈花崗岩風化帯における黒雲母の風化プロセス:鉄の酸化と層間イオンの置換反応の関係について
10:40-11:20 花井智也
(對比地研D2)
主竜類における頭骨形態成長様式の進化的変化
11:20-12:00 太田雄貴
(川幡研D2)
ベンガル湾北部堆積物を用いた過去20万年間のホモ・サピエンスの拡散時の環境復元に関する研究
<昼休み>
13:00-13:30 平島崇誠
(川幡研M2)
沖縄県瀬底島周辺に生息するPorites australiensis骨格の酸素・炭素同位体比の雌雄群体の違いについて
13:30-14:20 伊左治雄太
(川幡研D3)
有機地球化学的手法により明らかにする高塩環境の生物地球化学循環
14:20-15:10 Wang, Quan
(川幡研D3)
Influence of increasing atmospheric CO2 on shallow to deep marine environments: Using coral skeletons, pelagic clays and polymetallic nodules
<休憩>
15:30-16:20 山下 桃
(對比地研D3)
化石海生爬虫類の視覚機能および潜水深度の推定へのアプローチ
16:20-17:10 石川彰人
(遠藤研D3)
軟体動物Lymnaea stagnalisの貝殻プロテオーム解析:機能的に重要なタンパク質同定への新たなアプローチ
17:10-18:00 伊藤理彩
(高橋研D3)
中部太平洋地域のサンゴ礁州島の土壌形成過程および人為的影響に関する地球化学的研究

発表時間について:
修士 30分(発表20+質疑10)
博士2年 40分(発表30+質疑10)
博士3年以上 50分(発表35+質疑15)

発表要旨の例

発表要旨のダウンロードはこちらから(内部限定)

2017年度第二回GBSセミナー (5/29終了)

日程: 2017/5/29 Mon. 17:30-
場所: room336@Science building #1
話題提供:鍵 裕之教授(理学系研究科・地殻化学実験施設)
題名: 高圧下でアミノ酸をつなぐ
要旨:アミノ酸は生物体を構成する基本的な分子である。これまで衝撃実験、高温高圧実験、熱水実験からアミノ酸のオリゴマー化が報告され、前生物的(abiotic)環境でのペプチド生成の可能性が議論されてきた。我々は氷惑星内部を想定して、室温条件での高圧実験からアミノ酸のペプチド生成の可能性を検討している。光学異性体をもつ最小のアミノ酸であるアラニンを出発試料として、水を圧力媒体として高圧実験を行った。5 GPa以上の圧力条件でアラニンのオリゴマー化が観察され、11量体程度までのペプチドが生成している。アミノ酸のペプチド化は脱水縮合であるため、水が共存する条件では反応は進みにくいと考えられるが、今回の実験では水が共存する条件で脱水縮合が起こっている。また、我々の実験ではアミノ酸が飽和もしくは過飽和の状態で実験を行っているが、実際の自然界ではアミノ酸の濃度ははるかに低いはずである。これらの問題点を踏まえて、圧力誘起ペプチド生成のメカニズムについて議論する。

2017年度第一回GBSセミナー(4/17終了)

Lecturelar: Prof. Jay Quade (アリゾナ大)
Date: 2017/4/17 Mon. 17:30-
Room: room336@Science building #1
Title: The Geology and Paleoenvironmental Setting of Early Humans in Ethiopia

Summary
Ethiopiatains perhaps the longest and richest record of fossil humans known. For my presentation I will take the audience on a tour of the recent geological and paleontological discoveries from two major project areas in the Awash Valley, Gona and Galili, for which I am project geologist. Together these deposits continuously span the last 6 Ma, and encompass nearly the whole human tree back to the last common ancestor with late Miocene apes. They provide a rare glimpse into the paleoenvironmental context of early human evolution. I will focus in some detail on the paleoenvironmental context of our earliest bipedal ancestors, the Ardipithecines, and on the structural transformation of the Ethiopian Rift from a series of small valleys to the broad Awash Valley of today.